徒然なるままに

読んだ本について、あーでもないこーでもないと勝手に考えるブログです。

わすれものの森 岡田淳 作

 岡田淳さんのデビュー作です。一度は絶版になったものを、加筆修正して再出版したものです。絵本から図書への橋渡しとして選書。40分読了。

 2年生でも読める内容です。かといって、厚過ぎず、内容も読み応えがそこそこあり、ちょうど良いチャレンジ本として提示できる本になりそうです。

 主人公は3年生のつとむ。音楽会を前にして、ドッジボールに夢中になり(男子あるある)、リコーダーを朝礼台に忘れ、結果として音楽の授業が来るまで、置きっ放しにしていたことを忘れてしまうとこから、物語がスタートします。

 思い出して、朝礼台に取りに行ったのに、もうそこにはリコーダーがなく、どうやら忘れ物が集められる不思議な世界に持ってかれてしまい・・・みたいな感じです。自分のものは大切にしようね、忘れられた物は、忘れた人を忘れないよ とめっちゃ訴えてきます。

 岡田さんの作品は、最後にいつも、おぉ!となる展開がありますが、この本も、最後には、あ〜だよね〜、とうまくオチを付けてくれます。やっぱり面白いよ、岡田淳さんの本は。

 岡田淳の世界観に浸る、入門編の本として、読む価値ありです。

面白さ星10で星7

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