耳の聞こえない子がわたります マーリー・マトリン 作
教室で眠っていた本を選書。4日間かけて読了。それだけふかーい内容だからではなく、読んでいてとても退屈で、途中で読むのをやめてしまいたくなるくらい、つまらなかったからです。きっと読む人を選ぶ本です。
難聴の主人公・ミーガンと内気な健常児・シンディの友情物語です。でも、そこまで何か葛藤があるわけでもなく、劇的な変化もない。ダラダラと日常が流れていく中でー、YMCAのキャンプに参加してー、何か少しだけ変化が起こるかな、と期待させておいてー、何も起きずにー、家に帰ると愛犬が死んでいてー、そのまま、なぜかシンディとケンカしてー、あっという間に仲直りしてー、なぜか家の前に「耳の聞こえない子が渡ります」と言う標識がたちー、家族から祝福されー、私たち親友ね!みたいな物語です。
障害があるからって、それを悲観しない主人公の逞しさが、光る本です。そこは考えさせてくれるものがありました。
でも、終始ミーガンとシンディに感情移入ができず。なんで、ここでそう思うの?状態でした。でも、子供の喧嘩なんてそんなもんですよね。特に理由もなく起こる時もあるし、ケロッとしちゃう時もあるし。それはそれで、一つのリアルな日常を描いた作品なのかもしれません。ま、私には合わない本でした。
面白さ星10で星