徒然なるままに

読んだ本について、あーでもないこーでもないと勝手に考えるブログです。

リ・セット 魚住直子 作

 2日間、150分で読了。この4日間、数冊手にとって読んでみたが、どれもイマイチ。面白いと思える本に出会えず、積読から選書。

 魚住直子さんの、思春期バリバリ女子の心情描写が光る作品です。でも、中高生向きです。すげえ本が読める子なら、小学生でも語れるかと思います。

 母子家庭・思春期・めんどくさい学校での交友関係・いじめ・離婚した父との邂逅・・・主人公・三帆を取り巻く環境は、なかなかシビアなものがあります。でも、そんな境遇でも、めげずに自分の生き方に目を覚ます、再生のお話でした。その何気ない小さな過程の積み重ねが、人間を少しずつ変えていく。そこに、気づけるいい作品です。最後の終わり方は、とても綺麗な終わり方でした。

 面白さ星10で星

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