マヤの一生 椋 鳩十 作
教室にずっと眠っていた本。全くよく見ず購入していたので、てっきりマヤ文明のお話かと思ったら、全然関係なかった本でした。作者を見て、気づきましたが『大造じいさんとガン』の人でした。無知は怖い。90分読了。
バリバリの反戦本です。飼い犬マヤをめぐって、作者の家族が戦争の狂気に巻き込まれていくノンフィクションです。椋 鳩十さんの実話?なんですかね。ありとあらゆる非道な行いを正当化するのが、戦争の本質だと言うことを淡々と突きつけてくれる本でした。文章は、文語調な感じもしますが、丁寧な文体で読みやすいです。2年生くらいでも読めるんじゃないか?と感じます。そして、戦争の予備知識がなくても、戦時中の暮らしや社会について丁寧な説明も入っているので、マヤや椋 鳩十さんの家族に自然と感情移入できます。そして戦時中の理不尽さに、憤ることでしょう。動物もの、ノンフィクションの入門にぴったりの名著でした。クラスでブックトークしたいです。
面白さ星10で星